TOEICの対策を始めたばかりだと、参考書をどのように選ぶべきか悩んでしまうことってありますよね。
勉強の進め方や目標設定の方法などももちろん大事ですが、自分に合わない参考書を選んでしまうと、難しすぎてやる気がなくなったり、簡単すぎてスコアが上がらなかったりと目標スコアを達成することが難しくなってしまいます。
そこで、本記事では、TOEICの勉強を始めた方で参考書の選び方に迷っている方に向けて、
・TOEIC初心者の方におすすめしたい教材5選
・TOEIC初心者に向けた参考書の選び方
・効率的に問題集を使用するポイント
などをまとめてご紹介します。ぜひ最後までご覧ください。
TOEIC初心者の方でまずどこから手をつけたら良いか分からない方は下記記事もあわせてご覧ください。
TOEIC初心者の方におすすめしたい教材5選
まずは、僕が初心者の方におすすめしたいTOEIC教材を4つご紹介していきます。
はじめて受けるTOEIC(R) L&Rテスト全パート完全攻略
本教材は初めてTOEICを受ける方に向けてTOEIC全体の構成や各Partの攻略方法が解説されています。
どちらかと言うと浅く広く、というイメージなので、まずは全体の雰囲気を掴みたい方や英語に苦手意識がある方におすすめです。
本番ににた模試もついているため、これからTOEIC対策を始めたい方はぜひ試してみてください!
TOEIC L&R TEST 出る単特急 金のフレーズ
本教材はTOEIC頻出単語に特化した単語集です。
レベル別に600点、730点、860点、990点の4つに分けられて、合計1000語収録されていて、前置詞接続詞や多義語などを含めると合計1400語を超えます。
それぞれの単語が基本的に短いフレーズや文章で出てくるので、使い方も含めて理解することができます。
持ち運びしやすいサイズなので隙間時間の勉強にもおすすめです。
TOEIC L&R TEST 出る単特急 銀のフレーズ
金のフレーズの単語が難しく感じる方はまずはこちらの銀のフレーズから始めることがおすすめです。
基礎の400語、頻出の300語、必須の200語、発展の100語とレベルが分かれています。
それぞれの単語は金のフレーズのようにフレーズや短文で出てくるので使い方も含めて理解できるため、記憶に残りやすいのでぜひ使ってみてください!
公式TOEIC Listening & Reading 問題集
問題集には、2回分の模試が収録されています
TOEICでは本番では問題を持ち帰ることが禁止されているので、公式問題集は個人でできる一番TOEICに近い問題がまとめられている問題集と言えるでしょう。
まだ一冊も持っていないという方は、一番新しい分から使っていきましょう。
特急シリーズ
次に各Partの対策でも紹介している特急シリーズですが、各Partの問題形式に慣れるため、また苦手な部分を強化するために使うことができます。
TOEIC初心者に向けた参考書の選び方
それでは、TOEIC初心者の方に意識して欲しい参考書の選び方をいくつか紹介していきます。
TOEICに特化した教材を選択する
まず最初に、TOEIC対策に特化している教材を選択しましょう。
TOEICは大きく分けてリスニングパートとリーディングパートに分かれています。
リスニングパートはTOEICのPart1からPart4、リーディングはPart5からPart7で、それぞれのパートで問題形式が異なっています。
特にTOEICは問題形式が独特なものもあるため、TOEICに特化した教材を選択し、頻出する表現や問題のパターンを把握することが高得点への近道となります。
解説が充実しているものを選ぶ
次に、解説が充実しているものを選ぶようにしましょう。
特に初めのうちは問題が解けなかった理由を明確にし、対策することがスコアを上げる鍵となるため、解説が充実しているものを選択し、基礎力を身につけることが重要です。
また、難しい問題を飛ばしたり、問題ごとのテクニックを使って短時間で解いたりすることで、効率的にスコアを上げていくことができます。
解説を確認し、基本的な解き方が記載されているのか、その問題パターンにおけるテクニックが記載されているのかなどを考慮した上で問題集を選択すると良いでしょう。
ちなみに、まだ使ったことがない方は「TOEIC L&Rテスト 至高の模試600問」がおすすめです。
TOEICの非公式問題集で、問題の解説とともに、解き方のテクニックなどが記載されています。
反対に、「TOEIC L&Rテスト でる模試 リスニング700問」などは問題数が多くコスパが非常に良いものの、解説がついていないため、TOEICに慣れる段階では避けるようにしましょう。
自分のレベルに合ったものを選択する
自分のレベルに合った問題集を選択することも重要です。
TOEICを受験している人の英語力は様々なので、参考書もレベル別やPart別など幅広く用意されています。
その中で、現在のレベルに合った教材を選択できると、効率的にスコアアップを目指すことができます。
例えば、
などです。
自分のレベルよりも難しすぎるものを選択するとやる気がなくなってしまいますし、反対に簡単すぎるものを選択してしまうとスコアアップにつながりにくくなります。
もし、どの教材を選ぶかで悩んでいる場合は、僕がおすすめしたい教材をレベル別にまとめた記事があるので、そちらも合わせてご覧ください。
教材が古くないかを確認する
次に、教材が古くないかを確認しておくことも重要です。
実は2016年にTOEICは新形式に移行しています。
そのため、中古の本を購入するときに新形式に対応していないものを選択してしまうと、形式が違っているため、本番と近い形式で問題を解くことは難しいでしょう。
TOEICは、年々難易度や問題傾向も少しずつ変化しているため、TOEICの公式問題集を購入する場合も、できるだけ新しいものから使っていくことをおすすめします。
レビューや実物のチェックもおすすめ
候補が複数あってどれを購入するかで悩んだらレビューをチェックしたり、書店で実物をチェックするのもおすすめです。
気になる教材名で検索すればその教材についてレビューが確認できますし、Amazonなどで複数人がどのように評価しているのかを確認するのも良いでしょう。
また、書店で実物をチェックすることで、自分のレベルに合ってそうか、解説は自分が想像していたくらい充実しているかなどを確認できるので、悩んでいる場合はぜひ試してみてください。
迷ったらまずはこの2冊を選ぶ
ここまで本記事を読んで、
選び方は分かったけど結局どれを選べば良いの?
と思ってしまった方もいると思います。
そんな方におすすめしたいのが、「公式問題集」と「各パートの特急シリーズ」です。
公式問題集は現在のレベルチェックや本番前の仕上げとして使用できますし、特急シリーズは各パートの問題がたくさん収録されているため、解き方や問題パターンを把握することに役立ちます。
まだ、試したことがない方はぜひ一度挑戦してみてください!
TOEIC初心者が教材を選ぶ際の注意点
それでは、TOEIC初心者が教材を選ぶ際の注意点を見ていきましょう。
まず、問題集のレベルを意識する必要があります。
いきなりTOEIC800点を目指す人用のものなど、難しめな問題集に手を出してしまうと理解が追いつかずにモチベーション低下につながりやすくなります。
そのため、特にTOEIC初心者の方は、まず初級~中級程度の教材からスタートしましょう。
また、複数の教材を一度に大量に購入するのではなく、まずは1~2冊を選び、しっかりと使い込んでから追加の教材を検討する方が効果的です。
復習ができていないのに新しい問題を解くためにどんどん問題集を追加するよりも、同じ問題を繰り返し解いて身につけられるようにしましょう。
効率的に問題集を使用するポイント
ここからは、効率的に問題集を使用するポイントをいくつか紹介していきます。
問題集を解くときはできるだけ時間を測る
TOEIC対策に向けて問題集に取り組む際は、実際の試験に近い環境を意識すると効果的です。
そのため、ストップウォッチやスマホのタイマーを活用し、各パートごとの制限時間を事前に決めた上で、それに沿ったペース配分を身につけましょう。
時間を測れば、どのセクションに時間をかけてしまったのかが分かりやすく、苦手な部分の対策に役立ちます。
特にリーディングでは時間不足に陥りがちなので、日頃からPart5、Part6への時間のかけ方を身につける練習が欠かせません。
こうした時間管理を習慣化することで、本番に練習と同じような感覚で臨むことができ、結果的にスコアアップへとつながやすくなります。
答え合わせ後に復習を徹底する
答え合わせ後は正解・不正解を確認するだけで終わらせず、なぜミスしたのかを分析しましょう。
知らなかった単語や理解できていなかった文法をチェックし、似たような問題を解くことで、弱点を克服し、TOEIC本番で同じ間違いを繰り返さないように対策することが重要です。
また、分からなかった部分をノートにまとめておくと、後から見直しやすく、効率的に学習できることでしょう。
複数回解き直す
一度解いた問題をそのまま放置せず、何度も繰り返し解くことで、似たような問題への対応や解くスピードの向上につながります。
初回は難しく感じた問題も、繰り返し解いていくうちにパターンが見えてくることでしょう。
特にTOEICは似たような問題が出題されることもあり、苦手分野を着実に克服することで、結果的に得点アップが狙えます。
TOEIC初心者の頃の自分にしたい教材選びのアドバイス
TOEICを始めたばかりの頃の自分にもしアドバイスできるなら、まずは「同じ教材を繰り返し解くことの重要性」を知ってもらいたいと思います。
僕がTOEICの勉強を始めたばかりの時は、どの教材が良いのか分からずに1、2回解いたら次に進むような勉強の仕方をしていました。
しかし、そのやり方では、一度解いた内容もなかなか身に付かず、別の問題集を使った場合も同じような問題でつまずいてしまうことがありました。
そのため、
・なぜ自分が間違えたのか
・どの単語や文法が分からなかったのか
・論理立てて問題を解くことができているのか
などを重視しながら最初から問題集を使っていけたら良かったと思っています。
また、正解にならなかった選択肢においても、練習の段階でなぜそれが正解にならないのかを読み解くことができていればもっと勉強の効率を高めることができていたのではないかと感じています。
一方で、TOEIC対策に特化した単語帳やパート別の問題集、そして公式問題集や非公式問題集を上手く組み合わせられたのは良かったと思っています。
特に僕はTOEICへの理解が足りていなかったので、パート別に問題集を購入して慣れるための対策を行なったり、単語帳から頻出の単語を吸収したりすることで、効率的にスコアアップを達成できました。
定期的に公式問題集や非公式問題集を解くことで自分の成長が見えてくるので、それをモチベーションにしながら頑張りました。
勉強を始めたばかりの時に使っていたのは、
・TOEIC公式問題集
・TOEIC非公式問題集(新形式非対応)
・特急シリーズ
・金のフレーズ
などです。
正直、TOEIC300点から金のフレーズを使ったので知らない単語が多く、覚えるのが少し大変でした。
また、最近は効率的にTOEICを勉強できるアプリが増えているため、今からTOEICの勉強を始める方はそちらも試してみると良いかもしれません。
特に、「スタディサプリTOEIC」は初心者でも使いやすいです。
「Santaアルク」などはAIが自分のレベルと同じかそれより少し難しい問題を出すため、TOEICに慣れてきたら使い始めるくらいで良いと思います。
ちなみに「Santaアルク」では無料でスコア診断もできるので、興味がある方は試してみると良いでしょう。
隙間時間でTOEIC対策アプリを活用するのもおすすめ
TOEIC対策にはアプリを活用するのもおすすめです。
おすすめのアプリとしては、
・スタディサプリTOEIC
・Santaアルク
・abceed
などがあります。
アプリを選ぶ時のポイントや注意点、おすすめのアプリは以下の記事で詳しく解説しているので、ぜひあわせてご覧ください。
TOEIC初心者が参考書を選ぶ際のQ&A
最後に、TOEIC初心者が参考書を選ぶ際のQ&Aを見ていきましょう。
TOEIC初心者は何から始めればいいですか?
まずは、なぜTOEICを受講するのかを明確にしましょう。
目的によって目標にするTOEICスコアは変わってきます。
TOEIC初心者がまずやることのおすすめはこちらの記事で紹介しているのでぜひご覧ください。
TOEIC初心者がこれだけやれば大丈夫、といった教材はありますか?
正直なところ、これだけやれば大丈夫、といった教材はありません。
しかし、本サイトではまず下記教材の使用をおすすめしています。
・TOEIC公式問題集(全体感を掴む、試験に慣れる)
・特急シリーズ(各パートの個別対策)
・金のフレーズ(単語対策)
そのあとは自分の苦手分野やもっと伸ばしたい分野を見つけてそこに合わせた教材選択をおすすめします。
まとめ
いかがでしたか?
本記事では、TOEIC初心者の方におすすめしたい参考書の選び方や活用方法を詳しく紹介しました。
TOEICの勉強を始めたばかりの頃はついつい教材を大量に購入しがちですが、しっかりと使うものを絞って復習を繰り返す方が効果が高いので、ぜひ注意してみてください。
また、今回TOEIC初心者の頃の自分にしたい教材選びのアドバイスもあわせて紹介したので、同じような状況の方はぜひ参考にしてみてください!