TOEICを勉強したいと考えているものの、そもそも英語が苦手でどうしたら良いか分からないことってありますよね。
リーディングも難しいですが、特にリスニングでは一度聞き逃してしまうと正解することが難しくなるため、しっかりと対策して臨みたいと考えている方も多いと思います。
そこで、本記事では、TOEIC初心者でこれからリスニングの対策を進めていきたい方に向けて、
・TOEICのリスニングで初心者がスコアアップに必要なもの
・初心者に試して欲しいTOEICリスニングの勉強方法
・TOEICのリスニング初心者に注意して欲しい点
などを紹介していきます。
TOEICのリスニングでスコアアップを目指したいと考えている方は、ぜひ最後までご覧ください。
TOEIC初心者の方にまずやって欲しいことは以下の記事にまとめているため、興味がある方はそちらもあわせてご覧ください!
英語のリスニング力向上は長期戦
まず英語のリスニング対策に入る前に知っておいて欲しいのは、英語の音を聞き取れるようになるまで、時間がかかるということです。
英語を聞き取るには、単語の勉強や文法の勉強に加えて、スラングや英語の訛りなど、色々な要素が入ってくるので、長期戦になりがちです。
しかし、TOEICのリスニングに限った話で言えば、完璧に聞き取れるようになる必要はなく、テクニックの活用やTOEICで頻出の単語を身につけることで対策ができます。
そのため、TOEIC対策の観点では、海外の映画やアニメ、外国人のリアルな会話を聞いて、
リスニングは無理だ。
と思ってしまうのではなく、TOEIC教材の音声を自分が聞き取れるようになるかを重視することをおすすめします。
英語の音が聞き取れる状態とは?
それでは、そもそも英語が聞き取れる状態とはどのような状態なのかを簡単にみていきましょう。
日本語で「車」と聞いた際に、🚗が頭に浮かんできますよね。
同様に、「今日、浅草で人形焼を食べたんだ。」と言われるとなんとなく状況が頭の中に浮かんでくることでしょう。
この状態を英語でできるようになると、英語が聞き取れると言って良いと思います。
英語の音を繰り返し聞きつつ、英単語や英文を聞いたときに一つ一つの単語を日本語に翻訳せずに状況を理解できるとリスニングのスコアアップを期待できます。
簡単にいうと、Carと聞いたら「Car→車→🚗」ではなく「Car→🚗」とイメージできる、といった状態です。
最終的には、この状態を目指しましょう。
TOEICのリスニングで初心者がスコアを上げるために必要なもの
それでは、TOEICのリスニングで初心者がスコアを上げるために必要なものをいくつか紹介していきます。
英単語や文法の知識
まずは、リスニングの土台を作るためにも英単語や文法の知識を身につける必要があります。
全く英単語がわからない状態で音声を聞いても、そもそも何を話されているのかがわからないですよね。
後ほど紹介しますが、まだ全然単語が分からない方は「銀のフレーズ」、ある程度英語が得意な方は「金のフレーズ」がおすすめです。
単語学習を進める際は、本番で英文を聞き取れるように、できる限り単語の音を聞くことを意識しましょう。
文法については、中学校レベルの基礎的な部分をまず身につけるところから始めることをおすすめします。
TOEICの試験形式への慣れ
次に、英語の基礎ができたら試験形式に慣れることが求められます。
TOEICは、Part1からPart4までがリスニング、Part5からPart7までがリーディングです。
それぞれのPartで問題形式が異なっているため、形式を把握せずに試験を受けてしまうと、高得点を目指すことが難しくなります。
また、試験形式に慣れていないと、問題は解けても回答スピードが追いつかなかったり、先読みが間に合わなかったりするため、本番試験の前に、公式問題集や非公式問題集を活用して試験形式に慣れておくと良いでしょう。
集中力のコントロール
最後に、集中力のコントロールです。
TOEICを何回か受講したことがあり、慣れている方でも45分間集中し続けるのは非常に難しいことです。
特に、Part3とPart4は一回で読み上げられる英文が長いため、集中力を保ちにくく、もし途中で集中力が切れた場合やペースが乱れてしまった場合は、問題を捨てて一度リセットするなど、集中力をコントロールする必要があります。
僕もリスニング試験中に集中力が切れて内容を把握できなくなった場合は、次の問題に集中できるように、その時点で解いている問題を切り捨ててリセットしています。
初心者に試して欲しいTOEICリスニングの勉強方法
ここからは、初心者に試して欲しいTOEICリスニングの勉強方法をいくつかみていきましょう。
TOEIC用の英単語や文法の知識を身につける
まずは、TOEICでよく出る英単語や文法の知識を身につけましょう。
英単語を知らないまま、聞こえてくる英文を理解するのは非常に難しいことでしょう。
特に英語に慣れていない方は、分からない単語で気が散ってしまい、その後の英文を聞き取ることができなくなってしまう可能性もあります。
TOEICで出題される単語の対策を行う場合は、TOEIC用の単語帳を使って語彙力を増やすことが重要であるため、「銀のフレーズ」や「金のフレーズ」などの単語帳を活用してみてください。
文法対策は、特急シリーズのPart5とPart6を解いてみて、自分に合っているかを確認してみるのも良いでしょう。
普段からTOEIC教材の音声や海外ドラマなどで英語の音を聞く
普段からできる限り英語に触れ、耳を慣らす機会を作りましょう。
TOEICのリスニング教材以外にも、海外ドラマやPodcast、Youtubeなどの動画を活用し、普段から英語を聞く習慣を付けましょう。
TOEICのリスニングではアメリカ英語に加えて、イギリスやオーストラリアの英語を聞き取る必要もあるため、できる限り色々な国の英語に触れておくことをおすすめします。
スマホを使って隙間時間を活用し、TOEICリスニングの対策を行いたい方には、「スタディサプリのTOEICコース」がおすすめです。
下記記事で「スタディサプリのTOEICコース」の詳細を紹介しているため、ぜひあわせてご覧ください。
シャドーイングとディクテーション
シャドーイングとディクテーションは英語のリスニング力を高める際によく使われている学習方法です。
少し難易度が高いので、基礎的な単語や文法の理解が身についてから試してみると良いでしょう。
「ディクテーション」は簡単にいうと、英語の音声で聞こえた内容を書き出すことで、「シャドーイング」は聞こえてきた文章をそのまま復唱することです。
ディクテーションのやり方は下記の通りです。
・リスニングの音源を流して聞く
・聞き取れた部分を紙に書き出す
・もう一度音声を流し、聞き取れなかった部分に集中して聞く
・スクリプトを見て答え合わせをする
ディクテーションができるようになったら、シャドーイングに移りましょう。
シャドーイングのやり方は下記の通りです。
・スクリプトなしで音声を聞く
・音声を聞きながらスクリプトを音読する
・スクリプトを見ずに聞こえてきた音声を少し遅らせてリズムや発音まで真似する
ディクテーションやシャドーイングをすることで、英語特有の音のつながり(リンギング)や単語の音を把握でき、リスニング力が向上します。
ただし、TOEICのPart3とPart4はスクリプトが非常に長いため、ディクテーションではなく、シャドーイングをおすすめします。
先読みの練習もする
TOEICリスニングで高得点を取得するためには、先読みが必須です。
先読みとは、Part1やPart2などのディレクション(問題の説明)が読み上げられている間に、Part3やPart4の問題の選択肢を確認したり、問題を早く解き終わったらそのタイミングで次の問題の選択肢などを確認したりすることです。
Part2は設問が読み上げられるまで対応できませんが、Part1、Part3、Part4はそれぞれ先に問題を確認できるので、先読みのテクニックを身につけられるように、練習のうちから少しずつ意識するようにしましょう。
個人的には、最初はPart3とPart4では設問だけの先読みで問題ないと思いますが、余裕があれば選択肢まで読めるようになっておくと、格段に問題が解きやすくなることでしょう。
TOEICのリスニング初心者に注意して欲しい点
リスニングの対策をする際に注意して欲しいことは、「聞き流し」を避けることです。
英単語や文法がわかった上で「聞き流し」を行う場合は効果があると思います。
しかし、英語学習を始めたばかりで全く分からない英文の聞き流しを行っても、学習している感覚にはなるかもしれませんが、実際には英語力の向上にはつながりにくいです。
そのため、特に学習を始めたばかりの場合は、しっかりと腰を据えて集中して対策しましょう。
初心者におすすめしたいTOEICリスニング対策向け問題集
それでは、TOEIC初心者の方におすすめしたいリスニング対策向けの問題集を紹介します。
銀のフレーズ
TOEIC対策を始めたばかりの方で、単語力に自信がない場合は、こちらの「銀のフレーズ」がおすすめです。
反対に、ある程度銀のフレーズで出題される単語が分かっている方は、「金のフレーズ」を使用しましょう。
これらの単語帳は、「abceed」というアプリをダウンロードし、アプリ内で購入するのがおすすめです。
電車移動中やお店の列の待ち時間などの隙間時間にスマホ一つで単語学習ができ、勉強が捗りますよ。
僕は本派だったので本を購入しましたが、隙間時間を有効活用したかったのでアプリ内でも購入し、家では本、外ではアプリというように併用していました。
TOEIC L&R TEST パート1・2特急
Part1とPart2の個別対策には特急シリーズがおすすめです。
初心者向け
英語が苦手で全然聞き取れない方はこちらの問題集から試して、慣れてきたら「TOEIC L&R TEST パート1・2特急 難化対策ドリル」へと移行しましょう。
中級者向け
問題形式がある程度わかっている方はこちらがおすすめです。
問題形式に慣れてきたら、公式問題集で先読みの練習をしながら対策を進めましょう。
TOEIC L&R TEST パート3・4特急
Part3とPart4の対策にも特急シリーズがおすすめです。
初心者向け
英語が苦手で全然聞き取れない方はこちらの問題集から試して、慣れてきたら「TOEIC L&R TEST パート3・4特急 実力養成ドリル [ 神崎正哉、Daniel Warr ]」へと移行しましょう。
中級者向け
Part1とPart2と同様に、問題形式がある程度わかっている方はこちらがおすすめです。
こちらを2周〜3周して問題形式や会話パターンに慣れた後に、公式問題集で先読みの練習をしながら対策を進めていくのが良いと思います。
公式TOEIC Listening & Reading 問題集
次におすすめしたいのは公式問題集です。
現時点での最新の公式問題集は11です。
特急シリーズで各Partの問題形式に慣れてきたら、公式問題集を解いてみることをおすすめします。
問題集には、2回分の模試が収録されています
TOEICでは本番では問題を持ち帰ることが禁止されているので、公式問題集は個人でできる一番TOEICに近い問題がまとめられている問題集と言えるでしょう。
まだ一冊も持っていないという方は、一番新しい分から使っていきましょう。
TOEIC(R) L&Rテスト 至高の模試600問
こちらはTOEICの非公式問題集で、3回分の模試が収録されています。
公式問題集には掲載されていない、問題を解くときのテクニックやつまずきやすいポイントなどが解説されているため、スコアを伸ばしたい方は公式問題集の他にこちらも併用して勉強していきましょう!
TOEICリスニングの対策が難しいと感じたら
TOEICのリスニング対策が難しいと感じた場合は、TOEIC対策アプリやオンライン英会話スクールを活用することで対策しやすくなります。
スタディサプリTOEICコース
スタディサプリ(TOEIC用)は、TOEICに特化した対策ができるアプリです。
隙間時間を使ったTOEIC対策や、実践形式の問題への回答を通して、効率的に学習できます。
アプリは月額制で有料ですが、短期間で効率よくスコアを上げたい方、まとまった時間が取れずに隙間時間で着実に勉強を進めたい方にはおすすめです。
また、1週間の無料体験期間も設定されており、有料コースへの移行前に、あなたの勉強スタイルと合っているかを確認することもできます。
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ワールドトーク
ワールドトークはバイリンガルの日本人講師がメインのオンライン英会話です。
英会話力の向上はもちろん、TOEICや英検対策用のレッスンも受講できます。
また、海外で働いている講師も多数在籍しているので、ビジネスシーンのお話やプレゼンテクニックなどを教えてもらうこともできます。
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桐原オンラインアカデミー
桐原オンラインアカデミーは資格対策特化のオンライン英会話で、Next Stage [ネクステージ]などの英語学習教材を出版している「桐原書店」と、日本人講師のオンライン英会話「ワールドトーク」が共同開発しています。
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TOEICリスニング初心者に対するQ&A
最後に、TOEICリスニング初心者に対するQ&Aをみていきましょう。
TOEICの初心者がまずやることは何ですか?
初心者の方には、まずTOEICを受講する目的の明確化や、試験形式の把握、自分の現在の実力の把握などから開始することをおすすめします。
TOEIC初心者がまずやることはこちらの記事で詳細を解説しているので、ぜひあわせてご覧ください。
TOEIC初心者が目標点を設定する際のポイントは何ですか?
TOEIC初心者が目標点を設定する際のポイントには以下のようなものがあります。
・現在のTOEICスコアを確認する
・目的を明確にする
・無理な勉強計画にならないように意識する
まとめ
いかがでしたか?
本記事では、TOEIC初心者の方に向けてリスニング対策の方法やおすすめの教材などを紹介しました。
英語のリスニングは勉強を始めてすぐにできるようになるものではなく、ある程度時間をかけて毎日継続する必要があります。
TOEICのリスニング対策だけを考えると、対策のテクニックなどを活用することで、スコアアップを目指すことができますが、高得点を取るためには、最低限のリスニング力も必要となります。
単語力や文法力も鍛えつつ、英語の音をそのまま理解できるようになるために頑張っていきましょう!
ちなみに、隙間時間を活用しつつ、効率良くスコアを伸ばしていきたい方には、スタディサプリのTOEICコースがおすすめです。
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