TOEICを勉強している方だったら、一度はTOEICで楽して高得点を取りたいと思うことってありますよね。
TOEICで高得点を取るためには、もちろん英語力も必要となりますが、解き方のコツや裏技を理解しておくことは非常に重要なのです。
英語のレベルが現状のままでも、裏技を使うことで得点が上がることもあります。
そこで、本記事では、TOEICで高得点を取りたい方に向けて、
・そもそもTOEICの裏技とは?
・TOEICで高得点が取れる裏技
・TOEICの裏技を使う際の注意点
などをご紹介します。
少しでもTOEICスコアを上げたいと思っている方はぜひ最後までご覧ください。
そもそもTOEICの裏技とは?
そもそもここでいうTOEICの”裏技”とはどういうものなのかを簡単に説明していきます。
TOEICは形式が決まった試験であるため、各Partの特徴を把握した上で、効率的に問題に回答できるような対策ができます。
例えば、Partごとに考えると、Part2で音声の先頭に集中することでYes/No問題なのかを見極めたり、Part5を回答する際に文章のどこを最初に見るべきなのかを把握したり、といったものです。
また、テスト全体を考えてみると、「正解と思うものを選ぶのではなく、間違いと思うものを消去して残ったものを正解とする」ことや、「簡単に自分の弱点を把握する」ことなどが必要となります。
こういった、英語力とは別に、TOEIC試験ならではの対策を本記事では「裏技」と呼びます。
少しでもスコアアップにつながる可能性もあるため、この後紹介する内容で、まだ実践できていないものがあれば、ぜひ試してみてください!
TOEICで高得点が取れる試験全体の裏技
それでは、TOEICで高得点が取れる裏技で、試験全体を通して使えるものをご紹介します。
試験当日の流れと問題形式を把握する
まずは、当たり前かもしれませんが、試験当日の流れと問題形式を把握しておきましょう。
TOEICにはクセが強い問題が多く、英語力がある程度ある方でも、形式に慣れていないと問題を落としてしまうことでしょう。
また、全体としてかけて良い時間を把握しておかないと、途中までしか解き終わらずに、高得点を取ることは難しいです。
現時点での最新の公式問題集は11です。
時間がない場合は、軽く問題に目を通して、どんな形式で出題されるのかを確認しておくと良いでしょう。
消去法を活用する
次に、試験全体を通して、消去法を活用できるようになっておくとスコアを上げやすいです。
例えば、Part2で設問と回答が読み上げられた時に、違いそうなものを選択肢から除外して、残ったものを選択することで、内容が聞き取れていなくても正解できる可能性が高まります。
また、TOEICでは明らかに違うものが選択肢として出されることも少なくないため、消去法で解く力を身につけることで、分からない問題の正答率を上げることができます。
これは、他のPartでも使うことができるテクニックで、「明らかに違う」と思う選択肢を減らしていくことで、選択肢が一つだけ残ることも割とありますよ。
まだ、使ったことがない方は、分かる問題は正解を選択して、分からない問題は明らかに違う選択肢を消していく方式で問題を解いてみてください!
自分の弱点を把握して対策する
次に、試験まで時間がある場合は自分が苦手なPartの特定を行いましょう。
TOEICは問題集を持ち帰ることもできないので、どこを間違えたか判断するのが難しいですよね。
何となく苦手な部分がある気がするけど、どんな問題が苦手なのかいまいち把握できていない方は多いことでしょう。
僕も、
何となくPart3が苦手な気がする
くらいのレベル感だったため、弱点の克服が難しいと感じることもありました。
そこで、弱点分析におすすめしたいのが、「Santaアルク」というアプリです。
僕は最近このアプリを知ったのですが、無料で自分のスコア予測と弱点分析をしてもらうことができます。
12問解くだけで約95%の精度でAIがあなたの苦手を解析してくれます。
僕が実際に無料のスコア診断を受けた時も、915点と実際のものから-20点のスコアを出してもらうことができました。
なんとなく苦手な部分があるけど特定が難しいと感じている方はぜひ一度試してみてください!
ちなみに、僕が実際に使ってみた結果は下記記事に詳しくまとめています。
ちなみに、Santaアルクのアプリは下記から無料でダウンロードできます。
問題用紙はマークシートに重ねておく
TOEICの試験を受ける際は、問題用紙をマークシートに重ねておきましょう。
試験中は手と目線の動きを最小限に抑えることで、時間のロスや塗り間違えを減らすことができます。
もちろん、問題用紙とマークシートの距離が近くて回答しにくい方もいると思うので、本番でいきなり試すのではなく、自分に合うかどうかを事前にチェックしておきましょう。
公式問題集などを使って通しで解く練習をしておく
まだ、公式問題集や非公式問題集を使って通しで問題を解いたことがない方は、一度時間をはかりながら自宅でリスニングとリーディングを分けずに解いてみることをおすすめします。
個別の対策しかしていないと、全体を通した時間管理や集中力の維持が難しい場合があります。
一度全体を通すことで、試験のどこでどれくらいの時間を使っているのか、どこで集中力が切れてしまうのかを確認し、対策を練りましょう。
本番に合わせて生活リズムを調整する
最後に、可能であれば、本番の1週間以上前から本番のスケジュールに合わせて生活リズムを調整することをおすすめします。
例えば、午前の部を受ける方は、だいたい朝の9時ごろからTOEICの練習問題を通しで回答する練習をしておきましょう。
朝から試験があるのに、夜型で朝は頭が働かないと、実力はあってもスコアが取れないですよね。
反対に、午後から試験を受講する場合は、午前中の過ごし方などを含め、本番と同じように過ごす日を作りましょう。
本番に近い環境に身を置くことで、本番でも頭が働き、実力を発揮しやすくなりますよ。
実力はあるのに、生活リズムのせいで高得点が取れないのは勿体無いので、ぜひ一度挑戦してみてください。
TOEIC試験まで時間があるときに試して欲しいリスニングの裏技
次に、TOEIC試験まで時間があるときに試して欲しいリスニングの裏技をご紹介していきます。
[Part1] 写真から何が読まれそうかを予測する
TOEICのpart1では写真を見てどんな選択肢が読まれそうかを予想することが大事です。
写真に写っている人が何をしているのか、どこに何が置かれているのかなどを考えることで、音声を聞いたときに正解か不正解かを判断しやすくなります。
基本的にPart1は写真の中のものしか正解となる選択肢には登場しないため、先読みして読まれそうな英文を予想できていれば、写真に載っていないものが選択肢に登場しても間違いであるとすぐに分かるはずです。
これは、慣れるまでに時間はかかるかもしれませんが、意識を変えるだけですぐに実行できるので、ぜひ挑戦してみてください。
その他のPart1で使えるコツ・裏技は下記記事からご覧ください。
[Part2] 音声の先頭に注意する
Part2の裏技は、質問文の最初の単語に集中することです。
WhoやWhereなどの疑問詞が先頭に来ている場合は、その疑問詞さえ把握できれば問題が解ける可能性が高まります。
選択肢の聞き取りがうまくいかなくても、場所に関して話しているのか、人の名前が出てきているのか、などを把握することで、正解率を上げることができます。
例えば
Where is the party today?
と質問があった場合は“Where“の部分がしっかりと聞き取れるように集中します。
ここの文章の出だしである“Where“が聞き取れていれば質問文の後に読み上げられる選択肢の中から”どこ”かを読み上げている文章を選べば良いです。
答えの選択肢が
A: In John’s house.
B: He hosts the party.
C: It’s Friday night.
の3つだった場合に、場所を示しているのは選択肢Aのみです。
問題集を使った練習が必要となりますが、回答時のテクニックである「消去法」と組み合わせることで、高い効果を発揮するため、まだ試していない方はぜひ挑戦してみてください。
[Part3&4] 音声の聞き取り中に回答しない
Part3とPart4では、ストーリーが流れている間にマークシートを塗りつぶしてしまうと、話の内容を聞き逃してしまう可能性があるため注意が必要です。
ここでは、塗りつぶす以外の方法で各問題の選択をマークする方法を簡単に紹介します。
まず1つ目は正解だと思う選択肢の上に指を置いておくことです。
設問が読み上げられている間や回答のための時間に指を置いていた数字の選択肢を塗りつぶしてください。
僕はこの方法を使っています。
2つ目はマークシートの正解だと思う選択肢に点をつけること、3つ目は正解と思う選択肢に縦線などを引くことです。
2つ目と3つ目はほとんど同じですが、どれか自分に合うものを選んで試してみてください。
ちなみに、問題用紙に直接書き込むのは禁止されているので、注意してください。
これも、練習が必要となるため、まだ試していない方は自分に合った方法を練習する中で見つけてみてください。
設問の先読みをする
リスニング全体を通してですが、時間を管理しながらできる限り問題を先読みするようにしましょう。
特に、Part3とPart4は設問を先読みしておかないと一度しか流れない音声から答えを見つけ出すことは難しいです。
Part1も写真から何が出題されるのかを事前に把握しておくことで高得点につながるため、どのタイミングで自分が先読みできそうかを練習中に確認しておきましょう。
TOEICの先読みに関する詳細な説明は下記記事をご覧ください。
TOEIC試験まで時間があるときに試して欲しいリーディングの裏技
ここからは、TOEIC試験まで時間があるときに試して欲しいリーディングの裏技をご紹介していきます。
時間配分を決めて取り組む
リーディングで高得点を取る上で重要になるのが時間配分を決めて取り組むことです。
Part5、Part6そしてPart7にどのように時間を割り振るのかを事前に決めて、練習の中でもそれを守りましょう。
ついつい難しい問題に時間をかけてしまいがちですが、後半で簡単な問題に遭遇する可能性もあるため、解けない問題を飛ばすための基準を作る上でも、時間配分を決めておくと良いでしょう。
[Part5] 選択肢を先に読む
次に、Part5で使えるちょっとした小技ですが、選択肢を先に読むことです。
Part5には、語彙問題や品詞問題など、複数の問題形式がありますが、中には選択肢と空欄の前後を見るだけで解ける問題も存在します。
そういった問題にかける時間をできる限り減らし、その他の問題に時間をかけられるようにすることで、解ける問題の数を増やすことができます。
Part5で出題される品詞の種類などは下記記事をご覧ください。
[Part6] 文章挿入問題は捨てても良い
Part6の文章挿入問題は、Part6が苦手な人が引っかかってしまうポイントだと思います。
そんな文章挿入問題ですが、時間を測って、無理そうだったらすぐに捨ててしまいましょう。
Part7にもっと解きやすい問題が用意されていることも多く、そちらを確実に正解することを優先すると良いでしょう。
[Part7] よく出題される設問パターンを把握する
Part7では、出題される設問パターンを事前に押さえておきましょう。
選択肢から本文中にないものを探す「NOT問題」なのか、英文の意味が通じるようにするための「文挿入問題」など、色々な設問があります。
それぞれの型を知っていると、
短時間で解けるのか?
解けないときにすぐ飛ばして良いのか?
などを判断しやすくなります。
また、設問パターンや問題形式などを把握するには、TOEICの公式が出している「公式問題集」が適切なのでまだ使っていない方はぜひ試してみてください。
公式問題集10が最新で、2023年10月19日に発売されています。
TOEIC試験直前に使える悪あがき
ここまでは、TOEIC試験本番までに時間がある場合に実践できる裏技をご紹介しましたが、
TOEIC試験まで時間がないから少しでも点数を上げたい。
と思う方も少なくないでしょう。
そこで、そんな方には、TOEIC全体を通して、下記のような対策を行うことをおすすめします。
・芯が太いシャープペンを使う
・ルールを決めて分からない問題を切り捨てる
・選択肢の割合は気にしない
・時間配分を再確認する
・開き直る
各項目の詳しい解説や、試験直前でも使えるリスニングとリーディングですぐに試せる項目は下記記事をご覧ください!
TOEICの裏技を使う際の注意点
ここでは、TOEICの裏技を使う際の注意点を見ていきましょう。
基本的には試験当日にいきなり試さない
基本的に、TOEICの裏技は試験当日にいきなり試さないようにしましょう。
本番でいきなり解き方や考え方を変えてしまうと、かえって問題が解けなくなったり、ペースが乱れてしまったりと悪い方向に向かう可能性が高いです。
今回ご紹介した裏技が自分に合うかどうかを事前に練習の段階で確認しておくことをおすすめします。
他の人のマークがする音は無視する
Part1などで、「他の人がマークする音を聞きながら問題を解く」ことをおすすめしているサイトもありますが、OtterEnglishでは推奨していません。
理由としては、高得点を取得する方は正解を選ぶときに消去法を使うことも多く、塗っているタイミングと選択肢が読み上げられるタイミングがマッチしているわけではないからです。
本当に何も聞き取れなかった場合は別ですが、基本的には自分が不正解と思う選択肢を消しながら、残ったものを正解としてマークすることをおすすめします。
他の人のマーク音につられてしまう気持ちも分かりますが、今まで自分が勉強してきたことを信じるようにしましょう。
裏技だけに頼らず英語力も磨く
TOEICスコアを伸ばす上で、裏技やコツは必要ですが、前提条件として裏技だけに頼らずに英語力も磨くようにしましょう。
そもそも音声を全く聞き取れなかったり、単語が全然分からなかったりすると、裏技やコツを使うことすらできないこともあります。
そのため、日々地道に英語学習を継続しつつ、TOEIC対策のために裏技やコツを身につける、といった認識にしておくことをおすすめします。
TOEICで高得点を取る裏技に関するQ&A
最後に、TOEICで高得点を取る裏技に関するQ&Aをご紹介していきます。
試験を受けずに自分の現在のTOEICスコアを予測する方法はありますか?
問題集に大まかなスコアの換算表がついていることもあり、そういった教材を使うことで素点から点数を算出できます。
また、「Santaアルク」というアプリを使うことで、たった10分くらいでAIがあなたのスコアを算出してくれます。
「Santaアルク」のTOEICスコア診断は無料なので、ぜひ挑戦してみてください。
詳しくはこちらに掲載しているため、興味がある方はぜひご覧ください。
TOEICで迷った時の選択肢はどれにすれば良いですか?
迷った時は、まずは文脈からヒントを探し、明らかに間違っている選択肢を除外します。
それでも絞り込めない場合は、より自然に聞こえる表現や、試験で頻出する構文や単語を含む選択肢を選ぶのが一つの方法です。
本サイトでは、”迷ったらC”のような選択肢の選び方は推奨しておりません。
TOEICのリスニングで集中力を保つには?
TOEICのリスニングで集中力を保つには、リスニング練習時に、実際の試験時間よりも長く集中力を維持する訓練をすることがおすすめです。
また、練習を通して、自分が息を抜けるタイミングを見つけられると良いでしょう。
まとめ
いかがでしたか?
本記事では、TOEICスコアを少しでも上げるために使える裏技をいくつか紹介しました。
英語力を高めるのは必須ですが、同時に癖があるTOEICの問題を解くためには、解き方のコツや裏技を理解しておくことが重要です。
ただし、いきなり本番で使ってしまうと上手く適用できずにスコアが下がってしまう可能性があるので、必ず自分に合うかどうかを事前に確認しておく必要があります。
TOEIC試験で使える裏技をしっかりと身につけて高得点が取れるように頑張っていきましょう!
TOEIC各Partの勉強法やその他のコツ、おすすめの問題集に関する情報をもっと知りたい方は、こちらから当サイトのTOEICカテゴリーをご覧ください。