TOEICのPart5はTOEICの勉強をしている方だったら一度はつまずく部分ではないでしょうか?
特に、Part7に時間を回したいのについつい時間をかけすぎてしまい、Part7の後半がただ塗り潰すだけになってしまう方も少なくないことでしょう。
Part5が解けないとスムーズにPart7に移行できず、スコアがなかなか伸びないですよね。
そこで、本記事では、TOEICのPart5を対策したい方に向けて、
・TOEIC Part5が苦手と感じる理由
・Part5の問題パターンごとの解き方のポイント
・Part5対策に使える全体のコツ
などをまとめてご紹介していきます。ぜひ最後までご覧ください。
まだ、Part5の概要や問題パターンについてあまり把握できていない方は下記記事もあわせてご覧ください。
TOEIC Part5が苦手と感じる理由
まずは、TOEIC Part5が苦手と感じる理由をいくつかみていきましょう。
単語力が必要だから
一つ目の理由としては、単語力が必要である点が挙げられます。
Part5では、Part6やPart7のように文脈から内容を予測することが難しく、単語やイディオムの使い方などを把握しておく必要があります。
問題によっては単語や表現を知らないと解けない問題も多いため、難しいと感じてしまうと考えられます。
時間配分が難しいから
次に、時間配分が難しい点が挙げられます。
リーディングでは、Part5とPart6をできるだけ早く済ませて、Part7に時間を回すことが求められます。
分からない問題を割り切って切り捨てる必要があるため、慣れてない方にとっては難しく感じてしまうかもしれません。
問題パターンが多いから
最後に、問題パターンが多いことが挙げられます。
Part5では、語彙問題や品詞問題、前置詞の当てはめなど様々な問題パターンに回答する必要があります。
問題ごとに解き方のポイントが変わることもあり、慣れていないと時間がかかってしまうことでしょう。
TOEICPart5の各問題パターンの対策のコツ
ここからは、各問題パターンの解き方のコツを見ていきましょう。
語彙問題
語彙問題では、問題文の意味を理解して、適切な単語を選ぶ必要があるため、単語力が必要となります。
問題文を理解したのに単語が全く分からないので選べず、時間だけを浪費してしまった経験がある方も多いのではないでしょうか?
語彙問題は、解けない問題をいかに時間を使わずに切り捨てるかがポイントです。
語彙問題かどうかを見分けるためには、選択肢に共通点があるかを確認しましょう。
わからない単語が1つの場合は消去法で正解を選べますが、2つ以上わからない単語がある場合は思い切ってカンで回答を選ぶことをおすすめします。
また、文章の意味が分からない場合も同様に見切りをつけましょう。
難しくて解けない問題は他の人も解けないと思って次に進み、確実にとれる問題で正解することを目指しましょう。
品詞問題
品詞問題は文章の意味が分からなくても、空欄前後の単語の品詞を確認することで、回答できることがあります。
見分け方としては、同じ単語の異なる品詞が選択肢に並んでいるかどうかです。
空欄の後ろが名詞の場合は、名詞を修飾する形容詞の形をした単語、空欄の後ろが形容詞の場合は形容詞を修飾できる副詞が正解となります。
品詞問題は、こうした文法の法則を意識して演習をこなすことで10秒もかからずに回答できるようになります。
余談ですが、品詞の見分け方としては接尾辞の把握がおすすめです。
例えば、基本的に、
・「単語+ly」の形だと副詞(例:continuously)
・「単語+sion」「単語+tion」などは名詞(例:conclusion, consideration)
・「単語+able」「単語+ful」「単語+less」などは形容詞(例:agreeable, useful, useless)
となります。
こういった規則を覚えることができれば、品詞の種類を把握できるようになるため、解答時間を短縮できます。
前置詞・接続詞問題
前置詞・接続詞問題では、前置詞や接続詞につながる文の品詞を意識しましょう。
Although、ThoughやEven though、In spite ofは「~にもかかわらず」という意味ですが、In spite ofだけ後ろに名詞または動名詞、代名詞が続きます。
このように各接続詞の後ろに続く文の品詞を意識して解きましょう。
動詞問題
動詞問題は、動詞の時制、受動態などを把握することで、回答しやすくなります。
例えば、主語の一部が空欄になっている場合は動詞や完了形がその空欄に入ることがないことや、未来形の表現(next monthなど)が文に含まれていた場合は未来形、過去の表現(3 days agoなど)が含まれていた場合は過去形になります。
文章にat the moment という表現が含まれている場合は現在の話、at that timeなどが含まれている場合は過去の話をしていることが分かります。
ただし、仮定法などでは、現在の話をしていても文章が過去形や過去完了形になるため注意が必要です。
また、主語の把握も重要で、主語が人ではない場合は基本的に動詞の受動態が空欄に当てはまるように、空欄の位置と主語を把握してから当てはまる表現を選びましょう。
代名詞問題
代名詞問題を解くときは、まず始めに文中のどこが空欄になっているのかを確認しましょう。
例えば、
という文章で、選択肢が以下のようになっていたとします。
- he
- his
- him
- himself
この場合はmotivation(名詞)の前に入る代名詞を選ぶ必要があるので、所有格である「2. his」が正解となります。
比較級問題
比較級の問題は解きやすいです。
「small」を例にすると、文中にthanが使われている場合はsmallerが正解に、空欄の前にtheがあれば最上級のsmallestが正解となります。
このように、比較級なのか、最上級なのかを文中から判断できれば正解できます。
Part5対策に使える全体のコツ
それでは、Part5を解く際に使えるコツをご紹介していきます。
問題文をどこまで読むか判断する
まず一つ目は、空欄前後のみを読むか全文を読む必要があるかを素早く判断することです。
TOEICのPart5はいかに早く回答を進めることができるかが鍵となるため、全部読まなくても解ける問題はできるだけ読まずに回答しましょう。
語彙問題は文章全体を読まないと正解を選ぶのが難しいですが、品詞問題や前置詞問題などの空欄前後から正解が予測できるものは、空欄前後だけを読んで回答しましょう。
動詞問題も、文章中の時制を表す表現や助動詞の有無を最初に確認できれば、時間をかけずに正解できます。
このように、全文読むべきか、空欄前後だけで回答すべきかを判断することで、短時間でTOEIC Part5を解き終わることができます。
問題集を解く際に、各問題がどのパターンに当てはまるのかを判断する練習をしてみてください。
回答にかけて良い時間を決める
次に回答にかけて良い時間を事前に決めておき、練習中からその時間をオーバーしないように意識しましょう。
特にリーディングでは、各Partで個別に時間が決まっていないので、Part5に時間をかけてしまうことってありますよね。
Part5に時間をかけてしまうとPart7を最後まで解くことが難しくなります。
僕の場合は、Part5の30問を12分で解くように気をつけており、時計を見ながら常に時間を調整しています。
Part5で解けない問題に時間を使うよりも、問題を切り捨ててPart7に進んだ場合の方はスコアが高くなるような印象であるため、Part5で分からない問題は切り捨てるようにしてみてください。
分からない問題は諦める
分からない問題は諦めましょう。
Part5には単語の意味を知っていないと解けない問題が出されます。
このような問題は悩んでも解けないので、Part7に回した方が効率が良いです。
Part7はPart5と異なり、文中に答えがあるため、時間をかければ問題が解けることがあります。
また、Part7はストーリーを把握することで、連続で回答が分かる場合もあります。
そのため、単語の意味が分からない問題で1分悩むよりも、文中に答えがあるPart7で少しでも解答に時間をかけたほうが高得点につながりやすいと考えてます。
練習でPart5の分からない問題を思い切って捨ててみて、リーディング全体の正答数がどうなるか試してみてください。
TOEICのPart5対策のコツに関するQ&A
最後に、TOEIC Part5対策のコツに関するQ&Aをみていきましょう。
Part5が苦手な場合やなかなか伸びない場合は何をするべきですか?
特急シリーズのような、Part5の問題が複数収録されている問題集を使って、問題形式に慣れましょう。
また、同じ問題を何回も解くことで、なぜその選択肢が正解になるかを理解することが重要です。
TOEICのPart5で1問にかけて良い時間はどれくらいですか?
OtterEnglishでは、TOEICのPart5を12分で回答することをおすすめしています。
そのため、全部で30問のPart5では一問あたり24秒で解きましょう。
まとめ
いかがでしたか?
本記事では、TOEICのPart5を対策するコツを紹介しました。
基本的にリーディングはリスニングと異なっており、解き方のコツを理解しても簡単に解けるようになりにくいです。
しかし、練習を通して問題の種類の判別や解き方の工夫ができるようになると、短時間で高得点が狙えるようになります。
Part5がスムーズに行くとPart6やPart7もスムーズに進むようになるので、ぜひしっかりと対策をしてリーディングで高得点を狙っていきましょう。
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