TOEICのPart1は形式が独特であるため、なんとなく解きにくいと感じてしまうことってありますよね。
リスニング問題の中では、たった6問しかないため、あまり対策できていない方も多いと思います。
Part2やPart3、Part4を対策した方がスコアに大きな影響が出るのは事実ですが、Part1はコツを掴むだけで全問正解も狙えるため、実はコスパが良いのです。
そこで、本記事では、Part1への対策に手が回っていない方やこれから対策を進めようと考えている方に向けて、
・TOEICPart1の概要
・問題形式別の解き方のコツ
・TOEIC Part1を解くときに注意してほしい点
などをまとめてご紹介していきます。
本記事をご覧いただくことで、Part1を対策できるようになり、スコアアップも目指せるので、ぜひ最後までご覧ください。
TOEICPart1写真問題の概要
まず、TOEICのPart1の概要を確認していきましょう。
Part1では、問題冊子に写真が印刷されています。
この写真に対して、4つの選択肢が読まれるため、選択肢の中から最も写真の状況を表現しているものを選ぶ形式です。
全部で6問しかありませんが、Part1と2で正解数をかせぐことができると、Part3やPart4で多少問題を落としても、目標スコアを達成できる確率が上がります。
そのため、問題数が少なくても、満点を取れるように対策していきましょう。
TOEIC Part1 写真問題の出題パターンと対策のコツ
それでは、具体的な問題形式を見ていきましょう。
Part1では、各問題で以下のような写真が一枚ずつ貼られています。
出題パターンは大きく下記4つに分かれています。
・一人の人物写真
・二人の人物写真
・三人(以上)の人物写真
・風景画像
一人の人物写真の形式と対策のコツ
これは、写真に人物が一人だけ掲載されている問題です。
例えば、下記のようなシチュエーションが考えられます。
・一人で掃除している
・一人でコピー機を使おうとしている
・一人で配線を確認している
写真の人物が一人だけの問題を対策する際には、人物の動作や性別などを先読みで把握しておきましょう。
特に、
・誰が
・どこで
・何をしているか
に注目しておくと比較的選択肢の英文が頭に入ってきやすいです。
ついつい人物に目が行きがちですが、たまに人物以外の背景に関する出題もされることもあるため、余裕がある場合は背景部分(本棚、人物がいる部屋など)も意識するようにしましょう。
二人の人物写真の形式と対策のコツ
写真に人物が二人掲載されており、二人が向き合って座っていたり、何かの受け渡しをしていたり、、、といった形式になっています。
例として、下記のような状況が考えられます。
・会議室で向かい合って話をしている
・何か作業をしている
・書類の受け渡しを行なっている
写真の人物が二人になった場合は、一人の時よりも注目すべきポイントが増えます。
写真に一人しか写ってなかった場合に気にする必要があった、
・誰が
・どこで
・何をしているか
を両方の人物に対して行う必要があります。
「They are ~」など共通した行動に対して選択肢が出されることもあり、そちらにも気を配ることが重要であるため、二人の共通点と相違点もしっかりと写真から把握しておきましょう。
こちらも確率は低いですが、背景部分に注目した選択肢が出されることもあるので、余裕があればそちらもチェックしましょう。
三人以上の人物写真の形式と対策のコツ
こちらは三人(以上)が掲載されているパターンです。
人が集団で何かをしている場合や、ちょうど三人でやり取りをしている場合がなどが考えられます。
例としては下記のようなものが考えられます。
・複数人でイベントに参加している
・複数人で会議をしている
・複数人で立ち話をしている
写真に三人以上が写っている場合ですが、特に全体で共通している動作や特徴に注目することが重要です。
一人だけ状態や動作が異なる場合はそちらもチェックしておきましょう。
また、こちらも背景部分に注目した選択肢が出ることもあるので注意が必要です。
風景画像
カフェテリアや歩道、誰かの部屋など多岐にわたるのがこちらの風景問題です。
例えば、下記のようなシチュエーションが挙げられます。
・人がいない会議室
・カフェテリア
・特定の道路や噴水
風景画像では、「物の位置関係」や「写真に何が載っているか」を意識して取り組みましょう。
写真のどこにも写っていない「家」や「自転車」などが選択肢としてもこれは間違いであることがわかります。
自分で勝手にストーリーを作り、写真にないものが入った選択肢を選ばないように注意しましょう。
・どこで
・何が
・どのように
・どういう配置
になっているのかを意識して解いてみてください。
TOEIC Part1 写真問題を対策するコツ
それではPart1対策に使えるコツを見ていきましょう。
説明文や例題は聞かない
Part1が始まる前に流れる問題形式についての説明や、例題は基本的に毎回同じです。
そのため、事前にPart1の形式を把握しておき、本番では問題を先読みするために使いましょう。
先読みの際は、写真をさらっと確認し、どんな選択肢が読まれそうかを予測しましょう。
Part1だけを先読みするのではなく、Part3にも手を出せるとなお良しです。
何度か問題集を使ってみると、最適な先読み方法がわかるため、練習の段階で自分に合う先読み方法を探してみると良いでしょう。
TOEICのリスニングにおける先読みのメリットや注意点などもご紹介中なので興味がある方はぜひあわせてご覧ください。
写真から読まれそうな英文を予測する
TOEICのPart1では写真を見てどんな選択肢が読まれそうかを予想することが大事です。
突然ですが、以下の写真をみて皆さんはどう思いましたか?
人によっては“男の人が笑顔だ“と思ったり、”女の人がパソコンを見ている“と思ったりと様々だと思います。
このように写真に何が写っているのかを先に見て把握し、何が出るかを予測していきましょう。
上記の場合は、
・男の人が1人、女の人が2人いる
・女の人はパソコンを見ている
・パソコンが男の人の前に置かれている
などです。
こうすることで、音声を聞いたときに正しいのか間違っているのかの判断がつきやすくなります。
何が選択肢になるのか分からないため難しいという印象をお持ちの方も多いとは思いますが、裏を返せば写真の中のものしか英文には登場しません。
読まれそうな英文を予想できていれば、上記の写真に対して、”The chair is black”などの音声が聞こえても、間違いであるとすぐに判断できることでしょう。
慣れるまでに時間がかかると思いますが、ぜひ試してみてください!
消去法で回答を選ぶ
TOEICのPart1を解くときは、消去法を使いましょう。
僕は消去法で問題を解くように変えてからリスニングの得点が上がるようになりました。
TOEICのpart1では4つの選択肢が読み上げられますが、半分の選択肢は明らかに間違いであることが多いため、絶対に違う選択肢を減らすことで正解率を上げることができます。
また、残りの選択肢を消去することで、うっかりミスを減らすことにもつながります。
知らない単語が出てきた場合でも、明らかに違うものを消去することで、選択肢を一つに絞ることができる場合もあるので、ぜひ活用してみてください。
写真にないものが出てきた選択肢は選ばない
こちらは当たり前と思われるかもしれませんが、写真にないものや人物が含まれた選択肢は選ばないようにしましょう。
自転車が写っていない写真で自転車の説明をされたり、椅子がない部屋で椅子の話をされてもその選択肢はしっかりと消去することが重要です。
TOEIC Part1を解くときに注意してほしい点
ここからは、TOEICのPart1を解くときに注意して欲しい点をいくつか紹介します。
受身系に注意する
TOEICのPart1を解いていると、選択肢の文章に受身系の表現が使われることってありますよね。
例えば、「The windows are being cleaned.」という文章は、「窓が現在進行形で掃除されていること」になります。
これに対して「The windows have been cleaned.」では「窓の掃除は完了していること」になります。
こういった表現の違いは引っかかりやすいので注意してください。
また、ものに対して動作を加えることができる「人」がいないにもかかわらず、ものが主語の受身系が出された場合は正解の選択肢から外しましょう。
似ている単語の発音に注意する
次に、写真の中に登場している物の単語と近い発音の単語が含まれた選択肢に注意しましょう。
例えば、文書をコピーしている女性の写真が表示されたのに対して、「coffee」という単語が含まれた文章が選択肢として出された経験はないでしょうか?
このように発音が似ているものの、意味が全然違う単語が紛れた文章が選択肢として出される場合があります。
僕の経験上、このような選択肢は正解になりにくいです。
勝手に物語を推測しないように注意する
写真を見てそこから勝手に物語を推測しないようにしましょう。
例えば、会議室で二人の女性が話している写真に対して、「after dinner」などの表現が含まれている選択肢は不正解となります。
しかし、TOEICを受けていると、
これは夕食の後に行われている会議なのかな?
と勝手に推測してしまうことってありますよね。
当たり前だと思う方も多いと思いますが、ぜひ練習の際に気を付ける項目の一つとしてみてください。
悩みすぎない
最後に、TOEIC全般を通して言えることですが、悩みすぎないことです。
TOEICでは簡単な問題から難しい問題まで幅広く出されます。
難しい問題に時間をかけてしまい、簡単に正解できる問題を落としてしまうと、高得点につながりにくいです。
特にリスニングでは、一つの問題で長時間迷ってしまうと、先読みや次の問題の回答に支障が出るため、注意が必要です。
TOEIC Part1対策におすすめの勉強法と問題集
TOEICのPart1対策におすすめの勉強法は大きく以下の通りです。
・ディクテーションとシャドーイング
・Part1の写真問題を複数解いて形式に慣れる
・言い換え表現を覚える
・英語の音に耳を慣らす
・適当な画像から読まれそうな選択肢を想像する
また、おすすめしたい問題集には、
・特急シリーズ
・公式問題集
・金のフレーズ/銀のフレーズ
・スタディサプリのTOEICコース
などがあります。
詳しくは下記記事で紹介しているため、興味がある方はぜひあわせてご覧ください!
TOEIC Part1を解く時のコツに関するQ&A
最後に、TOEIC Part1を解く時のコツに関するQ&Aを見ていきましょう。
TOEIC Part1の問題を解くときのコツは?
TOEICのPart1で高得点を取得するためには、写真を見て選択肢を予想しておくことや消去法の活用などが重要です。
TOEICのPart1で注意するポイントは?
TOEICのPart1を解くときは、写真から勝手にストーリを予測して、写真に登場していないものが含まれた選択肢を選ばないようにしましょう。
また、回答に悩んでしまい、リズムが崩れるとスコアが伸び悩んでしまうかもしれません。
まとめ
いかがでしたか?
今回はPart1の問題別の解き方や、Part1の対策のコツと注意点などをまとめてご紹介しました。
Part1は癖がある問題ですが、コツを掴んで慣れてしまえば満点を取ることができます。
一方で、他記事で紹介しているPart1に慣れるための勉強方法やおすすめの教材を使ってしっかりと対策を行うことも重要です。
ぜひ、隙間時間を使いながらしっかりと対策して、点数を上げていきましょう。
ちなみに、隙間時間を最大限活用したい方に個人的におすすめしたいアプリがスタディサプリのTOEICコースです。
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リスニングが苦手な方や聞き取れない方に見てほしいリスニング対策の勉強方法や解き方のコツをまとめた記事も公開しているので、そちらもぜひご覧ください。