本記事では、多くの方が苦手意識を持たれているTOEICのPart7、長文問題の問題形式や時間配分、各問題形式(シングルパッセージなど)、設問形式(NOT問題など)、問題パターン(Eメールなど)の解き方をご紹介していきます。
Part5やPart6はなんとか対策できて解けるようになったものの、なかなかPart7で正答率が上がらない方は多いのではないでしょうか?
正答率を上げるための一歩として各形式ごとに解き方が変わってくるため、問題形式、設問形式、問題パターンを把握することがおすすめなのでぜひ試してみてください。
この記事から分かること
○part7の概要
○part7の問題形式や出題パターンの種類別対策方法
○part7を解くときのコツ
この記事はこんな人向けです。
この記事を読んでほしい人
○今までPart7の勉強を避けてて概要や問題パターンから知りたい
○各問題形式や出題パターンでの解き方を知りたい
○Part7を解くときに使えるコツを知りたい
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それでは、内容を見ていきましょう。
TOEIC Part7の問題数と時間配分
まずはPart7の問題数と時間配分です。
問題数
Part7の問題数は全部で54問あります。
Part5が30問、Part6が16問なので、リーディングで一番大きな部分を占めていることがわかりますね。
全部で54問のうち、シングルパッセージを読んで回答する問題が29問、ダブル・トリプルパッセージを読んで回答する問題が25問です。
時間配分
時間配分は、Part5とPart6を20分で終わらせてPart7に55分は残すようにしましょう。
基本的には1問1分のイメージですが、ダブルパッセージやトリプルパッセージの問題を1問1分で解こうとすると時間が足りなくなります。
反対にシングルパッセージは長文の内容を掴むことができれば、1つの設問を1分以内に解くことができます。
そのため、
シングルパッセージ:1設問1分以内
ダブルパッセージ・トリプルパッセージ:1問1分〜1分半位を目安に解くように意識してみてください。
TOEIC Part7の各問題形式と解き方
それでは各問題形式とその解き方を見ていきましょう。
Part7は長文を読んでその内容について回答します。
問題形式は下記でご紹介しているように大きく3つに分けられ、各設問では選択肢が4つあり、その中から聞かれている内容に一番近いものを選びます。
基本的にどの問題形式でも設問を見てから長文に入るようにしましょう。
また、長文にタイトルがあるものは概要把握のために一番最初に確認するようにしましょう。
シングルパッセージ
まずはシングルパッセージです。
こちらは1つの文章を読んで設問に回答していく形式です。
基本的にPart7の前半に出題されます。
シングルパッセージでは上から順番に解くようにしましょう。
基本的にTOEICの長文問題では設問の回答が長文の上から順番に出てくる可能性が高いです。
例えば、1つのシングルパッセージに対して設問が3問あったとすると1つ目の設問の回答は文章の始め、2つ目は文章の中間、最後は文章の後半に出てくることが比較的多いです。そのため、自分がその文章問題の何問目を解くのかを意識してみましょう。
実際の解き方としては、下記の3ステップを繰り返します。
長文の上から問題文を読んでいき、そのキーワードに当てはまる部分があれば回答する
*設問順に回答が出てくることが多いため、最後まで読み進めないように注意してください。時間との兼ね合いもありますが、3つ設問があった場合の1つ目を解いている際は真ん中まで回答が見つからなかったら設問を再確認した後に戻って読み直します。
どうしても答えが見つからない場合は飛ばしましょう。
目安は後述しますが、1つの設問に対して大体1分くらいです。
ダブルパッセージ
次にダブルパッセージですが、文章が2つあり、内容を組み合わせながら設問に回答していく形式です。
こちらは基本的にシングルパッセージの次に出題されます。
こちらもまずは1つ目の設問に目を通すところから始めましょう。
例外として単語の意味を回答する設問などがあるので本記事の後半でご紹介します。
体感ですが、シングルパッセージと同じで基本的には設問の1つ目2つ目くらいまでは1つ目の長文に答えがあることが多いです。
注意点としては、2つの長文を組み合わせて回答する必要がある設問も含まれていることです。こうした問題は1つ目の長文と2つ目の長文を行き来する必要があります。
実際の解き方としては、下記の4ステップです。
*設問順に回答が出てくることが多いため、最後まで読み進めないように注意してください。時間との兼ね合いもありますが、5つ設問があった場合の1つ目を解いている場合は真ん中まで回答が見つからなかったら設問を再確認した後に戻って読み直します。
両方の長文を組み合わせて回答する必要がある設問については長文の全部を読み返すのではなく、キーワードが出てきている部分を重点的に読むようにしましょう。
トリプルパッセージ
最後にトリプルパッセージですが、文章が3つ用意されており、それらを読みながら設問に回答していきます。
基本的にはダブルパッセージの後に出題されます。
こちらもできる限り全文を読むようにしましょう。
まずは設問の中に文章を読まなくても回答できるように単語の意味を問う問題などがないかを確認して、もしあれば優先的に回答しましょう。
次に、設問の1つ目を読んで何について書かれているかを把握し、文章を上から読み進めて、設問に出てきたキーワードがないかを確認します。
表やグラフは最初の段階では軽く見るくらいで一旦置いておいて大丈夫です。
設問中や文中に表を使う内容が出てきたら表の内容をしっかりと確認するようにしましょう。
おすすめしたい実際の解き方は下記です。
注意点としては1つ目の英文で出てきた内容が残りの2つの英文を通してひっくり返る可能性があり、斜め読みをすると引っかかってしまうことです。
例えば、1つ目の文章ではAというイベントに15時から参加すると書いてあったのに、イベントの時間が変更されて最終的には他のイベントに出ることになるなどです。
5問中後半にこういった各長文を組み合わせた引っ掛け問題が出ているイメージです。
難しくてよく分からない場合は飛ばしてしまうのも1つの手です。
TOEIC Part7の各設問と解き方
各問題形式の解き方についてご紹介したので、次は各設問の解き方を種類別にご紹介していきます。
内容を把握する問題
内容把握問題では選択肢から長文の内容にあったものを選択します。
この設問では正しく長文の内容を把握できているかが問われます。
例えば、誰が〇〇していましたか?、なぜAさんは〇〇したのですか?などです。
回答の際には、長文の中から設問に出てきている内容が書かれている部分を探してその付近を読むようにしましょう。
文中と選択肢で言い換えが発生するなど少し捻られていることもあるのでご注意ください。
長文のテーマを把握する問題
次に長文の概要を把握して回答する問題です。
内容把握は長文の内容を把握して特定の内容に答える設問でしたが、概要把握では、なぜこのEメールが送られたのか?、広告は何についてなのか?、など長文全体の概要を把握する内容になります。
文中から答えを探すというよりは英文を読んで何について書かれているか把握して選択肢から最も適切なものを選ぶ形です。
少し難しいですが、文中の内容から予測して回答するようにしましょう。
選択肢を検証する問題
次に選択肢を検証していく問題です。
Aについて何が示されているか?などの漠然とした問題が出され、4つの選択肢から当てはまる内容を1つ選ぶ形式です。
4つのうち3つは長文中に含まれていない内容なので、1つずつ検証していく必要があり、NOT問題と並んで時間がかかります。
そのため、難しくて分からない場合は飛ばしてしまって良いと思います。
解き方としては、少しずつ文章を読み進めながら逐次選択肢と比較していくことです。
選択肢の中に英文の内容と合っているものが出てきたらそれを選び、分からない場合は消去法で選ぶようにします。
どこにも書かれていない、書かれている内容が違う、というようにハズレの選択肢にも種類があるので書かれていない内容を探すのに時間をかけすぎないように注意してください。
内容を推測する問題
内容を推測する問題では、probablyやlikelyといった単語が設問中に含まれているのが特徴です。
長文中に答えが明示されていないので、内容を読んで答えを予測する必要があります。
本文を読んで文章の節々に出てくる単語からシチュエーションを想像できれば解けるようになります。最初は難しいと思いますが、状況を想像しながら解くことに挑戦してみてください。
語彙問題
語彙問題は長文中に出てくる指定の単語と同じ意味の単語を選択肢から選ぶ問題です。
この問題では、何個目の長文の何行目に出てきている単語かが指定されているので、比較的時間をかけずに解くことができます。
問題として指定されている単語と同じ意味を持つ単語を把握しておけば長文全体を読まなくてもすぐに回答できるので、見つけたら最初に解くことをお勧めします。
注意点としてはPart5や Part6で出題される語彙問題と同じで選択肢の単語が分からない場合は回答が難しいのでそれっぽい単語を選んで他の問題に取り掛かるようにしましょう。
NOT問題
NOT問題は4つの選択肢の中から長文中に書かれていないものを選ぶ形式です。
選択肢を検証する問題と逆で、4つのうち3つは長文中に書かれている内容であり、こちらも1つずつ選択肢を検証していく必要があります。
そのため、分からない場合は飛ばしてしまいましょう。
解き方としては、選択肢の検証問題と同じで、少しずつ文章を読み進めながら逐次選択肢と比較していくことです。
選択肢の中に英文の内容と合っているものが出てきたらそれを選択肢から外していきます。
こちらはどこにも書かれていない、書かれている内容が違う、というように正解になるパターンが2つあるので、ご注意ください。
書き手の意図問題
次に書き手の意図を答える問題で、発言者の発言の意図が問われます。
基本的には、なぜAさんは〇〇と言ったのですか?と言った形式で聞かれます。
解き方としては、対象となる文章の前後を確認して、話の流れから発言者が前向きになのか、後ろ向きなのかを把握します。
対象となる発言の前に他の登場人物から何か提案されていた場合はその提案に前向きなのか後ろ向きなのかを考えて回答してみてください。
文挿入問題
最後にタイトルそのままで文章を挿入する問題です。
設問に出てくる英文が長文中に出てくる[1][2][3][4]などの数値のどこに当てはまるのかを選ぶ問題です。
この問題は最後まで長文を読んで流れを確認してから回答する方が良いので、最後に回答するのがおすすめです。
設問の英文をあてはまめて流れが最も自然な箇所を選ぶので他の問題より少し時間はかかります。
そのため、分からなかったら飛ばしてしまって大丈夫です。
TOEICPart7の出題パターンと解き方
次に出題パターンについてご紹介していきます。
Eメール
まずはPart7でよく見かけるEメール形式です。
出てくる問題は「メールがなぜ送られたのか?」や「○○さんは来週何をしそうですか?」などです。
最初に
・差出人名
・宛先
・件名
・メールの日付
を確認しましょう。
差出人や宛先を把握することで「○○さんがいつ何をするか」系の問題に対応しやすくなります。
差出人名や宛先が具体的な人名ではないこともあります。
例えば、差出人が大家さんで宛先が住人の場合はメールの内容がアパート関連であることが分かりますね。
次に件名ですが、これはメールがどんな内容なのかを推測するときに役に立ちます。
最後にメールの日付ですが、本文中に「1週間後に~を行います。」のようにイベントの開催日などを具体的に表記せずに計算させる問題があります。
このような問題に当たった時に慌てないようにメールの日付を確認する習慣をつけましょう。
ぜひ、メール形式の問題で試してみてください。
記事
ここでは、「○○はどんな人ですか?」や「この英文は文章のどこに当てはまりますか?」などが出題されます。
新聞記事形式は
・出来事の位置関係
・(書いてあれば)タイトル
を確認しながら解くようにしましょう。
位置関係は「○○が△△にしたことは何ですか?」や「この英文は文章のどこに当てはまりますか?」などの問題を解くときに重要になります。
また、タイトルは内容把握の手助けになるので最初に確認しましょう。
新聞記事などに関する問題は個人的に一番難しい形式だと思っています。
ここは難しくてどうしても進まない場合は問題を飛ばしましょう。
手紙
これはメールの時と同じで
・差出人名
・宛先
・件名
・手紙の日付
の4つの条件に注意しましょう。
チャット
チャットのやり取りは2人の場合と複数人の場合があります。
出される問題としては「○○時△△分に□□さんが“~”と言っているがこれはどういう意味か?」や「なぜ○○さんは△△したのか?」などがあります。
どちらにしても、
・タイトル
・登場人物
・メッセージが送られた時間
を確認するようにしましょう。
登場人物については2人の場合は混乱することはあまりないと思いますが、複数人の場合はある一人について質問されたときに把握できていないとスムーズに問題を解くことができません。
メッセージが送られた時間についてはこれを使った「飛行機がいつ到着するのか?」などの問題が出ることがあります。
また、メッセージの送信時間に大きな差がある場合は何かが起こっているかもしれないので注意して読んでみましょう。
広告
ここでは商品の広告が多いイメージで、「どのクーポンが使われる可能性が高いか?」や「○○ドル以上買ったらどんなサービスが付いてきますか?」のような問題が出されます。
広告形式では
・タイトル
・商品
・クーポン
・宅配サービスなどの条件
について確認しましょう。
商品名を最初に把握しておくと、文章中に出てきた情報を結び付けやすくなるのでおすすめです。
次にクーポンですが、「どのクーポンが使われる可能性が高いか?」というような問題に対応するために把握することが重要です。
「○○ドル以上」など、どのクーポンがどの条件で使われるのかをしっかり確認しましょう。
最後に宅配サービスなどですが、一定の金額以上だと何か特別なオファーがある場合があります。
そのような場合は「○○ドル以上買ったらどんなサービスが付いてきますか?」というような問題が出ることもあるので把握しておきましょう。
告知
この形式では「告知の内容は何か?」や「○○日にどんなイベントがあるか?」などの問題が出されます。道路工事の告知、従業員に向けた告知、イベントの案内など様々な内容が告知されます。
ここで注意した方が良い項目は
・イベントの開催日時
・読む人が進められている行動
です。
イベントの開催日時については、「○○日は商品が何%OFFになっているのか?」などの問題が出題されることがあるため、把握しておきましょう。
また、告知で○○日に△△をするから□□をしてください。のような形式で文章の流れが作られていることもあり、「従業員は何をするように言われているか?」といった問題の対処のためにも告知によって読む人が何を進められているのかを確認することが重要です。
他にも証明書やクーポン、メモ形式の文章から問題が出されることがあります。
まとめ
いかがでしたか?
本記事では、多くの方が苦手意識を持たれているTOEICのPart7、長文問題の問題形式や時間配分、各問題形式(シングルパッセージなど)、設問形式(NOT問題など)、問題パターン(Eメールなど)の解き方をご紹介しました。
各問題や設問のパターンを把握してできるだけ時間をかけずに回答できるように対策していきましょう。
リスニングが苦手な方や聞き取れない方に見てほしいリスニング対策の勉強方法や解き方のコツをまとめた記事も公開しているので、そちらもぜひご覧ください。