TOEICの長文攻略に必要な精読とは?メリットや注意点をご紹介

TOEICの精読とは?キャッチ画像

本記事ではTOEICで高得点を取るために必須の「精読」についてご紹介していきます。

「精読」はTOEICを勉強している方は、一度は耳にしたことがあると思いますが、どんなメリットがあるのか、実際にどうやって進めたら良いのか、などよくわかっていない方も多いのではないでしょうか?

精読はリーディングの点数アップに加えて、リスニングにも大きな影響を与えます。TOEICのスコア向上はもちろん、英語力の向上に不可欠なのでぜひ勉強しましょう。

この記事から分かること
○精読の概要とメリット
○精読のやり方
○精読の注意点

この記事はこんな人向けです。

この記事を読んでほしい人
○精読の概要やメリットが分からないので把握したい
○精読のやり方を理解して勉強に活かしたい
○精読をする際の注意点を知りたい

TOEICスコアが伸びない、効率的な学習方法がわからないと悩んでいる方へ

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それではまず、そもそも精読とは何なのかを見ていきましょう。

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目次

そもそも「精読」とは?

精読は、「英文の単語や文法構造、意味を完璧に理解して分からないところをなくすためのトレーニング」です。

概略を掴むための飛ばし読みではなく、一言一句しっかりと細かい部分まで把握して、完璧に文章を理解できるようになることが重要です。

また、精読の際はただ日本語訳するのではなく、文章を英語のままで理解できるようになることを目標としましょう。

精読では速さよりも正確さを重視してください。

*精読の勉強にはある程度の時間が必要なのですぐに結果を出したい方には不向きかもしれません。短時間で点数を上げたい方は各Partのコツをご覧ください。

それでは精読によって得られるメリットを見ていきましょう。

精読のメリット5つ

英文を正確に読めるようになる

精読の最大のメリットは、英語の文章を何となくではなく、正確に読めるようになることです。

リーディングの練習問題を、文章の意味が分からないけど何となく回答した経験はありませんか?

英文を理解できない理由を把握して、文章構造から理解するトレーニングを行いましょう。

今まで理解できないかった文法構造や単語を把握できるようになると英文が正確に読めるようになります。

文の構造が理解できるようになる

次に、文の構造が理解できるようになる点です。

英文がどんな構造で作られているのかを意識しながら取り組むことで、英語を日本語に訳すのではなく、英語のままで理解できるようになります。

接続詞が間にある長めの文章や関係代名詞がつながっている文章でも、文構造のパターンを頭に入れることができると英語の語順のまま理解できるようになるため、文構造の理解は重要です。

リーディングのスピードが上がる

精読をするとTOEICのリーディングパートを解く上で不可欠な読む時のスピードも上げることができます。

理由としては文の構造が頭に入るので、英語の文章のまますらすらと読めるようになること、ざっくりと文章を読んで理解できずにまた戻る「返り読み」が減ることなどが挙げられます。

リスニングが苦手な方聞き取れない方に見てほしいリスニング対策の勉強方法解き方のコツをまとめた記事も公開しているので、そちらもぜひご覧ください。

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リスニング力が向上する

英語の基礎である単語力や文構造を理解する力を身につけることができるので、リスニング力の向上にもつながります。

文構造がわかると英語を英語のままで理解することにもつながるため、英語の音声が聞き取りやすくなります。

Part5の正答率も上がる

最後に、精読では文構造の理解や分からない単語の理解を進めていくので、Part5の正答率向上にもつながります。

Part5は短い文章のなかに空欄があり、そこに当てはまる単語を選択肢から選ぶ問題ですが、文法の構造が分かると簡単に回答ができるようになります。

また、語彙問題も単語力がつくことで解きやすくなります。

精読のやり方

それではメリットについてお話ししたので、精読のやり方についてご紹介していきます。

本記事をご覧の皆さんは精読について検索された際に他の方の精読についての記事を、読んだことがあると思いますが、精読のやり方は人によって少し変わると思うので、参考までにご覧ください。

自分が一度読んで理解できない文章を探す

まずは精読する対象の英文を見つけましょう。

TOEICの一度解いた問題集の中で難しかった英文や時間をかけてもなかなか理解できなかった英文などが良いと思います。

分からない単語を確認する

次に、選んだ文中にある分からない単語を確認していきます。

分からない単語をピックアップした後に、Googleや電子辞書を使って意味を調べましょう。

この時に、単語の文中で使われている意味だけでなく、その単語の品詞やその単語が持つ別の意味などを確認することがポイントです。同時にその単語を使ったイディオムなども覚えられるとなお良いです。

品詞を確認することで、対象となる意味が分からなかった単語が名詞を修飾しているのか形容詞を修飾しているのか、などが把握できるようになり、Part5の得点向上につながります。

また、今まで何となく分かりそうだけど正確な意味が分からなかった単語やとりあえず流し読みで飛ばしてしまっていた単語が分かるようになるので、長文を読む時の正確さが向上します。

ついでに分からない単語の発音も確認しておくと、聞き取れる語彙が増えるのでリスニングのパートで高得点を取りやすくなります。

分からない文法を確認する

分からない単語が無くなったら次は分からない文法をなくしていきます。

英文のどこが主語でどこが動詞なのか、どの形容詞がどの名詞を修飾しているのかなどをしっかりと確認しましょう。

文法の知識がない状態だと最初は苦労しますが、慣れてくると自然に英文を見てどこが主語になっていてどこが動詞になっているのかが分かるようになってきます。

こちらも英語を英語のままで理解するために必要なので、ぜひ頑張ってみてください。

英文を訳さずに頭から理解する

単語の確認と文法の確認が終わったら、英文を訳さずに頭から理解できるかを確認しましょう。

最初は違和感があると思いますが、主語と述語の関係やどこに修飾詞があるのかを把握できていれば訳さなくてもスッと意味が理解できるようになると思います。

文の先頭から日本語訳せずに意味を理解できるかを確認して、もしできていればその英文はクリアです。

できなかった場合は、英文の文法の確認や曖昧な単語がないかなどをもう一度チェックしましょう。

精読の練習方法

本章では精読におすすめの練習方法についてご紹介します。

精読は短い文章から始めよう

1つ目は精読の際に短い文章から始めることです。

いきなり長い文章を精読しようとすると、時間がかかったり、文構造が複雑で理解できなかったりする場合があります。

そのため、まずは短めの文章で前章でご紹介したように分からない単語を調べることや文法構造を理解するところから始めてみてください。

慣れてきたら少しずつ長めの文章にも取り掛かりましょう。

精読が終わった文章は後から繰り返し読み返す

一度精読したら終わりではなく、精読に使った英文は適宜読み返すようにしましょう。

そうすることで、単語の意味や文法構造の再確認をすることできます。

特に何回も読み返して文法を定着させておくと、試験本番で似たような文型が出た時に日本語訳せずとも頭に入ってくるようになります。

精読が終わった英文はついつい放置してしまいがちですが、期間を決めて繰り返し確認するようにしましょう。

精読に使う英文は公式問題集のPart7を使うのがおすすめ

精読に使う英文はTOEICの公式問題集のPart7から選ぶのがおすすめです。

理由としては、本番に一番問題が近いため、難易度だったり、出てくる単語だったりが直接TOEIC試験の対策に結びつくからです。

基本的には、Part7を使うことで、長文への苦手意識を減らしたり、長い文章を読むときに集中力が切れないように練習することができます。

リーディングの半分を占めるPart7が対策できるとリーディングで安定して高得点が取れるようになります。

しかし、全く精読をしたことがない方がいきなり長文に挑戦するのは辛いと思うので、先述したようにPart5やPart6の短めの文章から始めて徐々に文の長さを伸ばしていきましょう。

精読の注意点

次に精読をする際の注意点です。

かかる時間は徐々に短くなるので最初は時間をかけてよし

精読をする際は最初から短時間でできると思わずに徐々にかかる時間が短くなるイメージを持っておくと気が楽になります。

最初から短時間でやろうとすると正しく文法を理解できないことも多く、結果として通常よりも長い時間がかかります。

そのため、まずは正確さを重視してじっくりと取り組みましょう。

コツを掴んだり、知っている文法が増えてきたりすると自然に精読にかかる時間も減ってきます。

設問や選択肢も精読する

特にPart7など、設問や選択肢がある問題についてですが、せっかくなので設問・選択肢の先読みも行いましょう。

長文が理解できるようになると設問や選択肢も基本的には理解できるようになっていると思いますが、練習も兼ねて精読してみてください。

Part7では出てくる設問のパターンがある程度決まっているので、そのパターンについても気づくことができるはずです。

音読も忘れずに行う

精読が終わった後は何度か読み返すことが重要であることは説明しましたが、できれば音読も行いましょう。

音読をすることで、単語の発音や音が分かるようになり、リスニングの時の音声が聞き取りやすくなります。

リーディングとリスニングの両方を対策できるのは一石二鳥ですね!

まとめ

いかがでしたか?

精読は時間がかかる上に、難易度も高めですが、語彙力や文法力が身につくため高得点につながりやすいです。

特にPart7で点数が取れるようになるとリーディングが安定して400点を超えてくるので、リスニングとリーディングの合計スコア800点超えが狙えるようになってきます。

最初は辛いことも多いと思いますが、しっかりと精読で語彙力や文法力を身につけて安定して高得点を狙えるように頑張っていきましょう!

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